今回はディープフェイクの脅威とは?見破るコツを紹介します。
ディープフェイクとは深層学習(deep learning)と偽物(fake)を組み合わせた混成語で人工知能にもとづく人物画像合成の技術になります。
既存の画像と映像を元となる画像もしくは映像に重ねあわせてつくられるものです。
既存と元の映像を結合することによって実際にはおこっていない出来事で行動している人の映像が生み出されることです。
顔の表情からまったく不自然な動きがなく本人が話しているような動画で精巧に作り出しています。
もともとディープフェイクが作り出されたのは映画などで活用されていたのがはじまりです。
有名な映画で、バック・トウ・ザーフューチャーの1シーンでも使用されているんです。
この1シーンですがマイケル・J・フォックスがトム・ホランドで、ドクがロバート・ダウニーJrになっているんです。
これはAIを利用してデジタル編集して作られたディープフェイクの動画なんだそうです。
英語の音声ですが、実際の声と同じでドクを見てみるとあれ?おかしいと気づいた人もいるのではないでしょうか?
そう昔から、私たちが気づかないところで使われていたんです。
正直びっくりしましたね。
今回はそんなディープフェイクの脅威とは?見破るコツということについて突き詰めてみたいと思います。
目次
ディープフェイクの脅威とは?
要するに人工知能を利用して、人物の顔や姿を関係ない第3者とすり替えて動画を作成することが出来るので、実際に本人が言ってなくても言っているような動画が作れてしまうことです。
この技術が悪用されて出回ってしまうと、全世界の情報が本当の情報なのか判断できなくなってしまうので、世界中で問題になっている状況です。
一番有名なディープフェイクの動画でいうと2019年6月にFacebookの創業者であるマーク・ザッカーバーグがフェイク動画でインターネット上に拡散されたニュースです。
同じく2019年5月にもアメリカ下院議長の演説を捻じ曲げたフェイク動画が拡散されて大変大きな問題になりニュースでも取り上げられたと思います。
ディープフェイクの動画は、政治家やタレントなどテレビで有名な人のフェイク動画がありますが、これが私たち庶民がもし対象になったりしたらと思うとゾットしてしまいこの先不安でしかありません。
また今現在でもすごいレベルなのにさらに今後レベルが格段に向上された場合、本物かどうかなんてわかるはずもないし、生きた心地がしませんよね。
ですが今後は個人などが対象に攻撃される可能性もないとはいえないので、本当に恐ろしい限りです。
見破るコツ
残念ながら、ディープフェイク動画は現在すでに人の目では本物か偽物か判別が難しいレベルになっていてディープフェイクを見破るにはAIによってディープフェイク動画なのかどうかを見分けるしか現在はないといっていいと思います。
人の目では、今から36年前のバック・トウ・ザーフューチャーの1シーンでもわかる人はほんのわずかでしか判別できない状況なので現在ではほぼ0%に近い数字だと思います。
今後の対策とは?
記事読んだ感想としては怖いのもありますが公式メディアが復権するきっかけになりそうだなとも思った|「ディープフェイク」脅威拡大 詐欺など犯罪に直結:日本経済新聞https://t.co/nz6TrKGXRy
— JunctionLIVE (@JunctionLIVE) February 18, 2020
対策としては、表情やまばたきのクセをAIに学習させて偽物か判断させる方法になります。
AIがディープフェイクをつくっているなら逆にAIにディープフェイクを見破ってもらうしかありません
ちなみに現在のAiの人工知能では90%以上の確率でディープフェイクであるという事が判別出来るようになっているという事です。
ディープフェイク動画を見破る方法では、動画の中にテンポラリードメインという領域に機械的にすぐ特定出来るような特徴的なシグナルがあるようです。
ディープフェイクを作るには今現在でも大量の画像やいろいろな表情がないと作る事が出来ないそうです。
私たちが今後こういったディープフェイクの被害者にならない為には自分の画像を出来るかぎりSNS上などにデーターをアップしないことが求められると思います。
なので、大切なデーターは、パソコンのなかに保存するのは控えた方が良いかもしれませんね。
ディープフェイクの脅威とは?見破るコツ まとめ
これまでディープフェイクの脅威とは?見破るコツを紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
私は大変驚いてしまいました。
ディープフェイクは、技術的には、素晴らしいといってあげたいところですが、使い方次第では、世の中を混乱におとしめてしまうぐらい脅威を感じます。
今現在もこの技術を悪用して動画が配信されているということを思うと、何を信じればいいのかわかりません。
今後この問題は国際的に議論をしていただき、映画や社会的に意義が高い利用以外を除いて使用されないように規制すべき問題だと思います。