フィリピンに漂着するプラスチックごみはどこの国のものが多い?|ごみを資源に変える発想と、フィリピンが進める対策

フィリピンに漂着するプラスチックごみはどこの国のものが多い?|ごみを資源に変える発想と、フィリピンが進める対策

今回は、フィリピンに漂着するプラスチックごみはどこの国のものが多い?|ごみを資源に変える発

想と、フィリピンが進める対策を考察します。

フィリピンの美しい海岸には、毎年大量のプラスチックごみが漂着している。

その多くはフィリピン国内で発生したものだけではなく、 周辺国や遠く離れた国から海流に乗って流

れ着いたもの だ。

この記事では、 「どこの国のごみが多いのか?」 「フィリピンはどんな対策を進めているのか?」

「ごみを“資源”として活用する新しい発想とは?」 をわかりやすく整理する。

1. フィリピンに漂着するプラスチックごみの“出どころ”

フィリピンに漂着するプラスチックごみはどこの国のものが多い?|ごみを資源に変える発想と、フィリピンが進める対策

フィリピン環境天然資源省(DENR)や国際環境団体の調査では、 フィリピンに流れ着くプラスチッ

クごみは以下の国が多いとされる。

● ① 中国

人口規模が大きく、海洋プラスチック排出量も世界最大級。 南シナ海の海流に乗り、フィリピン西側

に漂着しやすい。

 

● ② ベトナム

メコン川流域から海へ流れ出るプラスチックが多く、 フィリピンの南西部に到達するケースが報告さ

れている。

 

● ③ インドネシア

世界有数の海洋プラスチック排出国。 ミンダナオ島周辺に漂着する割合が高い。

 

● ④ 日本・韓国

量としては上記ほど多くないが、 黒潮 → 北赤道海流 の流れに乗り、 フィリピン東側に到達するケ

ースが確認されている。

 

● ⑤ フィリピン国内

もちろん国内発生分も多い。 都市部の廃棄物管理の課題や、河川から海へ流出するケースが多い。

2. なぜフィリピンにごみが集まりやすいのか?

ビーチクリーン活動への参加促進|旅行者ができる小さな一歩が、海を守る大きな力になる

海流の“合流点”になっている

フィリピン周辺は、

  • 黒潮
  • 北赤道海流
  • 南赤道海流
  • モンスーンによる季節風 などが複雑に交差する海域。

そのため、 アジア各国のプラスチックが集まりやすい地形的特徴 がある。

 

島が多く、漂着しやすい

フィリピンは7,000以上の島で構成されているため、 海流に乗ったごみが“引っかかる”場所が多い。

3. フィリピンが進めるプラスチック対策

フィリピンに漂着するプラスチックごみはどこの国のものが多い?|ごみを資源に変える発想と、フィリピンが進める対策

フィリピンは海洋ごみ問題の最前線にいる国として、 さまざまな対策を進めている。

① EPR法(拡大生産者責任)の導入

2022年に成立した法律で、 企業が自社製品のプラスチック回収・リサイクルに責任を持つ 仕組み。

これにより、 大手食品メーカーや飲料メーカーが回収プログラムを開始している。

 

 ② 海岸清掃の国家プロジェクト化

ボランティアだけでなく、 自治体・学校・企業が参加する大規模な清掃活動を実施。

 

③ プラスチックの“資源化”プロジェクト

フィリピンでは、プラスチックを資源として再利用する動きが加速している。

  • プラスチックを使った建材(エコブリック)
  • 再生プラスチック製の道路舗装
  • 漁網のリサイクル
  • 海洋プラを使ったアート・家具

「ごみ=資源」という発想が広がりつつある。

 

 ④ 河川ごみの自動回収装置

マニラ首都圏では、 河川に浮かぶごみを自動で回収する装置を導入。

海に流れ出る前に回収することで、海洋ごみを大幅に減らす狙いがある。

4. ごみは“資源”になるという新しい視点

フィリピンに漂着するプラスチックごみはどこの国のものが多い?|ごみを資源に変える発想と、フィリピンが進める対策

フィリピンでは、 プラスチックを単なる廃棄物ではなく、 新しい産業を生む資源 として捉える動き

が強まっている。

 

 エコブリックで学校を建設

地方では、回収したプラスチックを固めた“エコブリック”で 学校やコミュニティ施設を建設する事例

が増えている。

 

海洋プラを使ったブランド製品

バッグ、靴、家具など、 海洋プラスチックを使った商品が国内外で人気。

 

 若者のスタートアップが急増

環境ビジネスとして、 プラスチック回収・再生を行う企業が増えている。

まとめ フィリピンに漂着するプラスチックごみはどこの国のものが多い?|ごみを資源に変える発想と、フィリピンが進める対策

フィリピンに漂着するプラスチックごみはどこの国のものが多い?|ごみを資源に変える発想と、フィリピンが進める対策

フィリピンに漂着するプラスチックごみは、国内だけでなく中国・ベトナム・インドネシアなど周辺

国から流れ着くものが多い。

海流が複雑に交差する地形のため、アジア各国のごみが集まりやすい特徴がある。

こうした状況を受け、フィリピンはEPR法の導入、海岸清掃の国家プロジェクト化、河川ごみの自動

回収装置など、海洋ごみ対策を強化している。

また、プラスチックを建材や製品に再利用する「ごみは資源」という発想が広がり、環境ビジネスも

活発化している。

海洋ごみ問題は国境を越える課題であり、フィリピンの取り組みはアジア全体のモデルケースとなり

つつある。

 

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